屋久島ガイドがお届けする今日のおすすめヒトトキ

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2017年 03月 22日

海岸サンライズトレッキング

今日は島のガイド仲間とお気に入りの海岸から朝日を拝みに。

ちょうど日の出30分前におめあての海岸に到着。雲が結構かかると予想していたのだけど、意外に雲はなく、空の色彩はあまり変化してくれない。

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そんな退屈な僕の心を知ってか、ケンシンくんが30mロープをだし始めた。何をするのか聞いたら、

「崖から海までの高さを知りたい!」

好奇心旺盛な彼は、高さを調べると、次は崖を降りはじめた!
完全に日の出を忘れてケンシンくんの動きに無我夢中に。
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検診くんと一緒に崖を降りて、見上げると今度はテルくんが動き出した!
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月に行こうとしてるじゃありませんか〜。写真に月が写ってるのわかるかなあ。
日の出を前にみんなどんどん変態になっていってる。。。

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小学生のようにはしゃいでると種子島からゆったり優しい日の出が。今日の日の出は優しい光で、長時間撮影が楽しめた。屋久島では海からも山からもサンライズが素敵でオススメです。

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魚(多分ダツかな?)の骨が絶壁の上に。写真に写る細長い白い棒のようなもの。海鳥が捕食した残骸だろうか。

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日の出を十分堪能した後。これからの冒険話に花を咲かせているのかな。

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小学生3人が、またまた動き出した!今度は海岸ギリギリにいるジンガサ(貝)を蹴っ飛ばして採りだした。朝日を浴びて狩猟採集の血がさわぎだしたようである。そして、ジンガサを捕食した山シェフがすかさず走った!

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いったい何が彼をそうさせたのでしょうか。何か熱いものが彼の心にこみ上げてきたのでしょう。

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その何かとは……ジンガサを美味しくいただく調味料でした。ダッシュでとりに向かったのはマヨネーズとイタリアン・ソルトとチリパウダー。

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おぬし、なぜそんなものを持ってる?!「1日をいかに楽しもうか」そんなスピリットが、みんなを笑顔に。素晴らしいガイドスピリットをもった男です。

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「じゃあ、俺今日ガイドの仕事があるから、またね!」そう言って切り立った岩場を小走りで早々に帰って行った山シェフ。朝の早い屋久島のガイド仕事、その仕事前の眠い時間をも楽しもうとする彼の姿に、「何か」大きなものをもらいました。

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最後に登った迫力ある岩場。タイムアップで急ぎ足になってしまった。次回はこの下に大きな洞窟があって、そこを泳いでエントリーする予定です。さあ、新たな変態ガイドと待ち合わせして新たな屋久島の聖地を求めて冒険することになっているので、僕ら3人も後ろ髪引かれながら聖地をあとに。

写真に写る2人の左下にオレンジ色のブイが一つ。。。なぜこんなところに。
屋久島を旅していると毎回必ず摩訶不思議に出会う。その出会いが心に喜びをもたらしてくれる。
冒険はワクワク生きるための最高の調味料、イタリアン・ソルトの味。

つづく

高画質の写真をこのブログで紹介することができないので、以下のサイトにアップしてます。
屋久島の風景を是非高画質でお楽しみください。
https://500px.com/shunzotanaka
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by shunzo_tabibito | 2017-03-22 20:55 | 旅の日記
2017年 03月 15日

寒波トレッキング2

寒波トレッキング3日目。予報では北西の風は今日も吹き荒れる予報。一夜で雲を吹き飛ばしていないかなあと夜空を見上げると、お月さんがぼんやり。まだ雲が結構残ってるなあ。

「行ってみないとわからない。」そんなポジティブな気持ちに突き動かされて、眠い目をこすってナイトトレッキングスタート。再び黒味岳のピークへ!

ワクワクドイドキで黒味岳のいただきに立つと。。。
昨日より、風が吹いてるぅぅぅ〜〜。そして、寒い!
一夜にしてアセビやヤクササに霧氷がぎっしり。
昨日は全くなかったのに。。。相当冷え込んだんだろうなあ。

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ん〜、山の神様はいったい僕らに。。。

こんな過酷な環境に身をさらされると、なぜか肯定的なココにいる意味を見出そうとするのは僕だけだろうか。山にはネガティブな感情は一切入り込む隙はなく、過酷になればなるほどポジティブな心の持ちようになっていく。そして、多くの人が不思議な笑みを浮かべだす。死を予感してはじめて生を感じれるのか、なぜかイキイキと輝きだす不思議な現象が山ではよく起きる。

太陽は全く姿を見せてはくれなかったが、ガツンと大きな「何か」を叩き込まれた気分で下山。

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奥岳でベスト10に入る僕のお気に入りの杉。黒味岳の山頂付近にたくましく鎮座してます。風雪に耐えた、いやその表現はネガティブだな。風雪をビクともしないボディをつくりあげ、そこにもう何百年も動かず存在し続ける姿に、計り知れない無形の偉大な「何か」をもらい続けている。

今日は霧氷がついて、ますますカッコよかった。

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花之江河まで降りてきたら晴れてきた〜。。。
低気圧通過後の寒波の雲劇と日の出に絶妙のタイミングで出会うことの難しさを痛感。
まだまだこの山岳には通わないとだなあ。

晴天の青空に気分が盛り上がって、高盤岳まで足をのばすことに。

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高盤岳の中腹から振り返ると、深〜い森のはるか奥に黒味岳が。ここの風景は屋久島の深さを体感できる一見の価値ありスポットです。

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山頂にはトウフ岩という豆腐を切ったような巨大な奇石があり、かなり楽しめます。

人気の縄文杉や白谷雲水峡と奥岳(宮之浦岳や黒味岳)をセットに縦走すると、かなりタイトで厳しいトレッキングになってしまうけど、縄文杉と白谷雲水峡を断捨離すると、屋久島の奥深き太古の山岳をゆったり楽しむことができます。当店のおすすめする屋久島の自然を深く味わう一つの考え方です。

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屋久島のふか〜い自然を堪能するのは、ゆっくりノソノソが宜しゅうございます。

これが最後の寒波になりそうな屋久島。雪景色が見れなくなると少し寂しいですが、標高500m付近ではヤクシマオナガカエデの鮮やかな新緑も始まり、春の気配にワクワクする今日この頃。どの季節も魅惑の屋久島です。

高画質の屋久島写真を随時以下のURLにアップしてます。
ブログの写真では伝えられない屋久島を是非高画質写真で体感してほしいです。

https://500px.com/shunzotanaka
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by shunzo_tabibito | 2017-03-15 13:50 | 旅の日記
2017年 03月 15日

寒波トレッキング

奥岳聖地巡礼のリクエストで2泊山に籠ってきました。本来はスタッフの太郎が行く予定だったが、風邪で寝込んでしまったのでピンチヒッターで。低気圧の通過の中、3月13日入山。二日目より西高東低になり寒波流入も想定しての山行。いろんな意味で心身しびれる3日間でした。

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雨の中、淀川登山口を出発。1200m付近では雪はまばらでとても歩きやすかった。

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小花之江河のうっすら雪化粧がとても綺麗だった。

小花之江河に鎮座するある杉の古木が自分はとても好きで毎回会えるのを楽しみにしているのだけど、今日は周りの杉の葉が茶色に葉して変色していて、素晴らしい世界になっていた。落葉樹は紅葉した葉は落としてしまうけど、杉は葉を落とさず春になると再び緑に変色します。なんで冬にだけ葉を茶色するんだろう。毎年、この時期に湧き出る疑問です。

今日はしとしと雨の中、石塚小屋まで。天気図をチェックすると明日から北風ビュンビュンになりそうだ。風の影響は避けられなさそうだが、風が雲を一気に吹き飛ばして晴天になってくれたらいいな。そんな期待をしながら就寝。永田岳まで果たして行けるかな。

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小花之江河にて。大好きな老木と紅葉した杉たち。

山行2日目。雨は降りやまず、濡れたままの雨具を羽織ってスタート。濃霧が続く。

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投石平にて。雲が落ち込んで黒味岳は見えず。けど、幻想的な風景だった。

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時折雲が切れ、安房岳が。晴天への期待が膨らむ。

ここ最近、気温が緩んで暖かい日が続いていたからか、翁岳から宮之浦岳間の雪の状態がとても悪く苦労させられた。この区間の登山道は、崩落してる階段が数箇所あって、そこの緩んだ雪に足を取られることがしばしば。そして、吹き付ける雨と寒風も加わってかなりの体力を持っていかれてしまった。黙々と自分と向き合う歩行を続け、宮之浦岳登頂。が、しかし見晴らしはゼロ。。。 天気予報では徐々に晴れるがそれに伴って風が強まる予報だったので、トレースが少ないと予想される永田岳への道のりはより過酷になると予想し、断念。屋久島の山奥はやっぱり厳しいなあ。山頂気温マイナス5℃。

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記念写真を撮って早々に撤退。

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予報通り、天上界は午後から晴天。もう少し天気の変化が早まってくれたら。。。なかなか思い通りにはいかないですね。でもだからこそ、また山に行きたくなってしまうのかもしれません。

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山の天気は気まぐれ。夕方から再び雲がかかり始めました。今日のクライマックスは黒味岳で夕陽を見ることに。上の写真は黒味岳山頂付近。どんなマジックアワーになるか、ドキドキさせられるような雲の動きにワクワク。雲はどんどん増えてきて、朝と同じ真っ白の世界に。。。そして、山頂は半端じゃない強風。立つこともままならない。山の天気予報では風速15mの記載だったから、体感はおそらくマイナス20℃の世界。濡れた登山靴があっという間に凍りだした。

ちっぽけな人間はいつも、山の天気に面白いぐらい揺さぶられて一喜一憂する始末。嫌な予感がよぎるが。。。



一瞬だけ陽が出てきた〜〜!
やべ〜!めっちゃ感動〜!!

この動画後あっという間に雲に覆われて、二度と太陽は姿を見せてはくれなかったけど、この一瞬で今日のすべての苦労がチャラになった気分。山はいつも思い通りにはいかないけど、想像を超える躍動するシーンを小出しに与え続けて、僕らをジワジワと山の中毒者にしてしまう。

夜の帳が下りて行く闇を二人、ニヤニヤと余韻にひたりながら石塚小屋まで。

小屋に着くと、風邪で寝込んでたはずのスタッフの太郎が料理を作って待っててくれた!なんてサプライズ!これだから山旅はやめられない!

「お前、寝込んでたんじゃないのか?!」
「寝ててもつまらないから、登ってきちゃいました。」

ここにも危ない中毒者が一人いたか。

つづく。

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一瞬の夕陽をかき消して一面雲の世界に逆もどり
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by shunzo_tabibito | 2017-03-15 06:23 | 旅の日記
2017年 03月 06日

海岸の洞窟に落ちこむ滝

屋久島の深い山岳はまだまだ雪が残っている冬ですが、海岸周りはポカポカの春陽気。照葉の木々たちの芽吹きが各所で始まっています。今回も冒険仲間の望くんと春の海岸を探検することに。

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しばらく歩いていると岩の亀裂を発見。泳いで接近してみることに。

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近づいてみるとビックリ。かなり大きな洞窟!そして洞窟の先が見えないほど奥に続いてる。ワクワクドキドキで暗闇に吸い込まれてゆくと・・・さらにビックリ!

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た、た、た、滝だ〜〜〜! 海の洞窟に滝が落ち込んでるなんて、前代未聞!

いや〜屋久島は本当驚きの連続で冒険すればするほど、新たな感動を与えてくれます。

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近くにはこんな大きな洞窟も。森がクローズアップされてる屋久島ですが、屋久島の海岸部には魅惑の風景が広がってます。途中、スノーケリングで海の世界も楽しめちゃうのが、海岸トレッキングの魅力です。

さあ、次はどこの海岸を歩こうかな。

高画質の写真でこの洞窟の美しさをぜひ体感して欲しいです。
以下のサイトに高画質でアップしていますのでぜひ覗いてみてください。
https://500px.com/photo/201547249/water-falling-a-cave-of-coast-by-shunzo-tanaka?ctx_page=1&from=user&user_id=15243417

海岸トレッキング http://land.aperuy.com/umitrekking.html
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by shunzo_tabibito | 2017-03-06 07:21 | 旅の日記
2017年 03月 04日

春の安房川

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水はまだ冷たいですが、気温がぐっと上がり新緑が始まって気持ちいいクルージングができる季節になりました。屋久島の水遊びはやっぱり楽しい!
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by shunzo_tabibito | 2017-03-04 08:06 | 旅の日記
2017年 02月 21日

永田岳を目指して2

雪化粧した永田岳の周辺の銀世界を写真に収めたくて2日間かけてやってきた鹿之沢小屋。三日目は4:00に起床して朝日を狙うことに。前日のしんどさから、森林限界を抜けるまではかなりの覚悟をしていたが、現実は異なっていた。もう昨日ほどの匍匐前進作業は数回しかなく、難なくロウソク岩展望台到着。

大人になるにしたがって苦しみや恐れ、めんどくささといったマイナス要因の経験則をベースに行動を決定することが多くなってしまうようだ。毎日、新たなことに挑戦している幼児たちとは裏腹に、大人たちは自分の安心ゾーンで日々をスマートに生きてしまっている。そんな日々じゃ、心が高鳴るワクワク感は得られない。

未来の世界は頭で考えてる以上に楽観的で、ドラマッチクで、明るい。

森林限界を超えると、もうそこは楽園。
待ってました、山の神様のご褒美!

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月を背に永田岳をめざす

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永田岳の岩塊が見えてきた

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最後のひと登り

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月をバックに永田岳登頂

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夢の永田岳雪化粧サンライズ

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夢を実現して童心に還ってはしゃぐ大人の姿。

夢を実現すると新たな夢が「必ず」心に湧き出してくるのはなんでだろう。この星は僕らに飽きることのない冒険を与え続けてくれている。

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「永田岳を反対方面から見てみよう!」そんな夢が湧き上がって、宮之浦岳方面に向かって下山開始。

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宮之浦岳に降りてゆく望君

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やっぱり反対側から見る永田岳も最幸だった。永田岳をバックに記念写真。

そのまま、宮之浦岳を目指したかったが、今回の旅はここまでにすることに。

屋久島の銀世界は、里がもう桜が咲いていることを想像すると、とても不思議な気分にさせてくれます。こんな島は日本には皆無です。今年は縄文杉が発見されて50年の節目。縄文杉デッキも新調され、今年もあの巨木が大きくクローズアップされるのかな。100人以上いる屋久島のガイドの一人として、屋久島の知られざる美しさや喜びを伝えられるガイドにバージョンアップしていく1年にしていきたいです。

新たな夢を妄想しながら、帰路へ。

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屋久島の雪山を日本一にしたいという夢が今回生まれました。しかし、このブログの写真で屋久島の美しさを伝えることは到底不可能です。なので、これからブログに未公開の写真たちを下記のURLに随時アップしていきます。高画質で楽しめるので、スマホでなくてパソコンの画面でもてもらえたら嬉しいです。

https://500px.com/shunzotanaka

屋久島トレッキングガイド アペルイ http://land.aperuy.com
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by shunzo_tabibito | 2017-02-21 07:56 | 旅の日記
2017年 02月 18日

雪の永田岳を目指して

屋久島で叶えたい夢の一つである「雪の永田岳」にガイド友達の望くんと行ってきました。無雪期なら1日でなんとかいける行程だが、登頂するのに三日を要しました。

2月14日に入山。ワカンをはめていざスタート!

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自分が屋久島で出会ったツガの中でナンバーワンの巨木に出会った。この出会いを皮切りに森が素晴らしくよくなってゆく。

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天気は標高を上げていくに従って霧がかかり、水墨画の世界。

鹿之沢小屋までは1日でいく予定だったが、パウダー状の積雪にワカンを履いていても足が埋まり距離がほとんどかせげず、1日目は桃平周辺でビバーク。

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夜明け前、桃平からのぞむ障子尾根。屋久島に住ませてもらえていることに感謝の念が生まれてくる不思議な感動体験。本当に素晴らしい尾根です。

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夜明け前の月と樹氷の世界も最幸でした。

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永田のピークは雪がぎっしり!胸が高鳴ります。

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見晴らしの岩を降りて森の中に戻ると朝日が差し込みすばらしい世界の中、二日目スタート!

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ここの巨木の森は、世界に誇れる美しさで、もううっとり。屋久島、愛してますっ!って叫びたい気持ちなっちゃいます。完全に浮かれ気分でいたのも束の間、2日目スタートから1時間ほどして、苦しみのホフク前進トレッキングの始まりはじまり〜。もう積雪は1m以上あり普段普通に歩ける登山道は雪面0〜30cm上に木々の枝が覆ってしまっている状況が無数に連続してる状態。山はやっぱりこうでないとねっなんてMっけ気分で初めは楽しんでいたのだけど、30kgのザックが凶器に変身。四つん這いの僕の体を押し付け膝が雪に埋まって、全く進まな〜い。加えて雪が猛烈にとけだし、雨具をしてても全身ぐっしょりな状態で完全に心と体をノックアウトされてしまった。地図に書かれているコースタイム1時間20分の行程に5時間を要して、フラフラ状態で鹿之沢小屋に到着。その日に登頂することはあきらめてさんさんとふりそそぐお日さんのパワーで濡れた装備を乾かすことに。自分の体力のなさに久しぶりの挫折感と絶望感を味わった2日目はそんなわけで、写真が全くない。苦しみ写真は望くんに任せたっ!

3日目は永田岳山頂でサンライズを見ることに。
さあ、へっぽこ登山隊は無事、登頂なるか。
次回のブログアップに乞うご期待っ!
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by shunzo_tabibito | 2017-02-18 08:00 | 旅の日記
2016年 03月 29日

巡る季節の中で

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標高600~800m付近の屋久島の森は着々と春がおとずれています。ナナカマドやヤクシマオナガカエデの新芽が吹きはじめ、ヤマザクラやミヤマシキミの花が咲き始めています。

屋久島に根をおろしはじめて8年目の春。年月を重ねるごとに屋久島の自然が好きになっている自分がいます。それは、毎年くり返される生きものたちの営みを再体感できることが起因しているのかもしれません。

あぁ、ヒメシャラの枝先の新芽が「また」膨らんできたなあ。
あぁ、マムシグサの花序があちこちに「また」咲きだしたなあ。

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毎年真っ先に咲くこのヤマザクラ。今年も咲くの早いなあ。

「相変わらずせっかちさんですね」
そんな言葉をもう何年も投げかけている間柄です。

他者の生きものたちとこんな関係が生まれるたびに、屋久島がますます好きになっていってます。僕にとって豊かな生き方とは、そんな時間の積み重ねなのかもしれません。

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今日は、森にいい光が入っていました。朝にしか差し込まない森のスポットライト。登山者の多くが時を忘れ、至福の表情で足をとめ眺めていた。永遠に続く美しき惑星に迷い込んだようでした。

ヤマザクラの開花、森のスポットライト、森の旅人。

3者はまったくバラバラの存在のようで、深くつながっているなあ。

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こんな笑顔に森で出会うと、そんなことをよく思います。

今日も屋久島は良か森でございました。


屋久島ガイド アペルイ http://aperuy.com/guide.html

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by shunzo_tabibito | 2016-03-29 08:28 | 旅の日記
2016年 03月 26日

屋久島ピースジャム2 「地球の裏側を旅して気づいたこと」

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今回の屋久島ピースジャムは南米のピースな世界に包まれる会。屋久島ソウルナビゲーションEarth tribesのヒロくんの旅のスライドショーとトーキングサークルを通して、平和を味わう夜になったらいいな。アペルイのエルビスがブラジル料理でコラボ。いったいどんなジャムセッションになるかな。

5時集合~!と告知したけど

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5時になっても誰一人こな~い。笑
さっそく自由でピースな島タイムが流れ始めました。
ん~この自由感たまりません。笑
じゃあ、ぼちぼちはじめましょうと、少人数でディナースタート!

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夜の帳がおり始めた7時ごろ、じわじわ集まってきました。エルビスのブラジル料理フェジョンとみんなが持ち寄ってくれた料理をいただいて、まったり。

ほぼ参加者が集まったところで多目的スペースの森に移動してスライドショー開始。
3ヶ月中南米を旅したヒロくんがきりとった写真たちが、暗闇の森で浮かび上がりはじめた。

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標高4000mにある温泉や雪山の写真、マチュピチなどなど、ヒロ君の風景写真はあまり見たことがなかったから新鮮で、一気に南米の心の旅がはじまってしまった。参加者の人たちもきっと一人ひとり心の中で旅が始まっていたんじゃないかな。人物の写真はさすが!自然体でキラキラとした表情を撮るのうまいなあ。また、選曲がとてもよく、音楽と写真の相乗効果の魅力を知れたのが、ボクにとっての新たなピースでした。こうやって誰かのピースが一人ひとりの心の平和と混ざり合って、あらたな幸せのあり方が創造されていく。野いちごから自家製のジャムをつくるように。

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スライドーショーを終え、「ピース」をテーマにトーキングサークル。これが本当によかった。ひとりひとりが感じる平和、幸せを、誰からも否定されない環境の中で、みんながしっかり「傾聴」していく場が、ヒロくんによって見事に創りだされた。

ここからは自分もその輪の一員として加わったので写真がまったくないですが、みんなで手を繋いで声を出したときのハーモニーはもう失神寸前。最高に心地よかった~。あと、みんなで石や薪を使って自由に音をだしあったときの不思議な調和も、はじめて体感するピースなジャムの味でした。その他、一人ひとりが感じる平和、幸せのあり方を聴けたことがとてもよかった。自分の幸せを詰め込む袋が大きくなった気分です。参加してくれたみんなありがとう。

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ヒロくんが火の輪の中で言ったピースな言葉を最後に紹介します。

「地球の裏側を旅してきて俺は気づいたよ。」
「大切なものはすべて、すぐ足元の屋久島にあったってことを。」


ヒロ君の南米の旅の写真は以下のURLで鑑賞できるので、是非っ!
http://ameblo.jp/watarigarasu163/


屋久島ガイド アペルイ http://aperuy.com/guide.html
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by shunzo_tabibito | 2016-03-26 17:26 | 島に生きる人
2016年 03月 24日

屋久島の高山に春の気配

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屋久島の深部に鎮座する黒味岳に2日間かけてじっくり参ってきました。
天気予報どおり昼ごろから濃厚な霧が立ち込めてきました。

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ボクの大好きな杉の巨木。久しぶりの雨を待ちわびているかのよう。

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無名のツガの巨木。ボクの崇拝する巨木です。

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無名のハリギリの巨木。グレイトスピットが内包する巨木です。
こんな感じで、黒味岳に通じる森は巨木の森。太古の森が広がっています。

その森を抜け天上界へ!変化の富んだ本当にいいルートです。日帰りで十分いける距離ですが、2日間かけてじっくり歩くことで、太古の息吹が五臓六腑に2倍染み込みます。そして、スローダウンすることで見えてくる世界がたくさんあります。

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ん??この曲線はなんだろう?

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答えはカエルの卵。ただ今、ヒキガエルの産卵期のまっさかりでした。湿原にはたくさんの卵が潜んでいました。生きものたちの気配が濃厚になってきてるなあ。ぱっと見た感じでは、標高1500mより上の世界は派手な春の披露はまだですが、ジワジワ少しづつ春は始まってます。

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杉は葉緑体を保護するために紅葉するといわれています。標高の高いところに生きる杉は冬の間、茶色くなる者がとても多いです。常緑樹の紅葉現象はナンテンやヤブコウジでも起きます。里ではあまり見られない現象なので、寒さが起因しているのでしょうか?なぜ冬に葉緑体を守る必要があるのでしょうか?自然は不思議でいっぱいです。その紅葉した杉たちが春になると色を緑に戻します。その現象がいたるところで始まっています。屋久島の山登りで春が来てるなあと感じる瞬間です。写真右奥の杉はまだ茶色がかっていますが、手前右の杉はもう緑色をしています。人と同じで、杉たちも個性があるんですね。

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枯れていそうな杉も内側からしっかりと春(緑)が発色してます。

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アセビの花もまもなくといった感じで、つぼみが膨らんでます。

夕方から雨が降り続きましたが、翌日寝袋から這い出すと、天気予報ははずれ、みるみる青空が広がり始めてました。心躍らせクライマックスの天上界「黒味岳」へ!

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森林限界を超えると、緑と青の世界がっ!

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天上界の住人に見守られながら
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黒味岳が見えてきた!

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後もう少し

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つ、つ、着いた~! 

もうこの感動は言葉で表現できません。

黒味岳の展望は、個人的に百名山の宮之浦岳より壮大で
黒味岳に続く森は、ミーハーな縄文杉の鎮座する森より太古の息吹を感じる
現地ガイドのボクがおすすめするトレッキングルートです。

最後に興味深い現象の紹介です。

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針葉をつけるビャクシン。ビャクシンは本来鱗状葉をひろげる木。

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本来はこんな感じの葉をつけます。

造園業をしていた頃、鱗状葉をつけるカイズカイブキを強く刈り込んだら、針葉が吹いたことがあった。その時、親方に教えてもらった「先祖がえり」という現象。ある個体に、親はもっていないがそれ以前の祖先がもっていた形質が現れることを先祖返りといいます。

高山の厳しい環境で、登山者に踏みつけられながらもたくましく生きるビャクシン、かっこいいです。そしてまんまるに杉っぱを伸ばす容姿、たまらなくかわいいです。

いや~この星は本当おもしろいっ!


屋久島ガイド アペルイ http://aperuy.com/guide.html
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by shunzo_tabibito | 2016-03-24 09:03 | 旅の日記