2017年 03月 22日
今日は島のガイド仲間とお気に入りの海岸から朝日を拝みに。 ちょうど日の出30分前におめあての海岸に到着。雲が結構かかると予想していたのだけど、意外に雲はなく、空の色彩はあまり変化してくれない。 そんな退屈な僕の心を知ってか、ケンシンくんが30mロープをだし始めた。何をするのか聞いたら、 「崖から海までの高さを知りたい!」 好奇心旺盛な彼は、高さを調べると、次は崖を降りはじめた! 完全に日の出を忘れてケンシンくんの動きに無我夢中に。 検診くんと一緒に崖を降りて、見上げると今度はテルくんが動き出した! 月に行こうとしてるじゃありませんか〜。写真に月が写ってるのわかるかなあ。 日の出を前にみんなどんどん変態になっていってる。。。 小学生のようにはしゃいでると種子島からゆったり優しい日の出が。今日の日の出は優しい光で、長時間撮影が楽しめた。屋久島では海からも山からもサンライズが素敵でオススメです。 魚(多分ダツかな?)の骨が絶壁の上に。写真に写る細長い白い棒のようなもの。海鳥が捕食した残骸だろうか。 日の出を十分堪能した後。これからの冒険話に花を咲かせているのかな。 小学生3人が、またまた動き出した!今度は海岸ギリギリにいるジンガサ(貝)を蹴っ飛ばして採りだした。朝日を浴びて狩猟採集の血がさわぎだしたようである。そして、ジンガサを捕食した山シェフがすかさず走った! いったい何が彼をそうさせたのでしょうか。何か熱いものが彼の心にこみ上げてきたのでしょう。 その何かとは……ジンガサを美味しくいただく調味料でした。ダッシュでとりに向かったのはマヨネーズとイタリアン・ソルトとチリパウダー。 おぬし、なぜそんなものを持ってる?!「1日をいかに楽しもうか」そんなスピリットが、みんなを笑顔に。素晴らしいガイドスピリットをもった男です。 「じゃあ、俺今日ガイドの仕事があるから、またね!」そう言って切り立った岩場を小走りで早々に帰って行った山シェフ。朝の早い屋久島のガイド仕事、その仕事前の眠い時間をも楽しもうとする彼の姿に、「何か」大きなものをもらいました。 最後に登った迫力ある岩場。タイムアップで急ぎ足になってしまった。次回はこの下に大きな洞窟があって、そこを泳いでエントリーする予定です。さあ、新たな変態ガイドと待ち合わせして新たな屋久島の聖地を求めて冒険することになっているので、僕ら3人も後ろ髪引かれながら聖地をあとに。 写真に写る2人の左下にオレンジ色のブイが一つ。。。なぜこんなところに。 屋久島を旅していると毎回必ず摩訶不思議に出会う。その出会いが心に喜びをもたらしてくれる。 冒険はワクワク生きるための最高の調味料、イタリアン・ソルトの味。 つづく 高画質の写真をこのブログで紹介することができないので、以下のサイトにアップしてます。 屋久島の風景を是非高画質でお楽しみください。 https://500px.com/shunzotanaka #
by shunzo_tabibito
| 2017-03-22 20:55
| 旅の日記
2017年 03月 18日
雪の奥岳。 昨日、里では雨が降っていたけど山は雪だったみたい。 木々にうっすらと雪がのってて最高に綺麗だ! 花之江河も雪景色。 空の青と雪がベストマッチ! ただ雪はシャリシャリでスリッピー。 気を付けながら歩きます。 黒味分かれにて軽アイゼン装着! 投げ石平。 さあ森を抜けて稜線歩きへ。 風が冷たい。寒すぎてなかなか止まれません! ふと思った時、屋久島にいるのがわからなくなるとお客さん。 南国なのに雪の見れる素敵な島「屋久島」 次から次へと屋久島のかっこいい山が見えてくる。 頂上にはいつも大きな花崗岩がどーーんとね!! あれは何に見える?俺は亀!オレはうさぎ! 感性は様々。自然も人もいろんな感性が混ざると最高に楽しいです。 13:20 宮之浦岳到着! やっほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さあ下り気を付けてこう! 平石岩屋。 集中して一歩一歩を積み重ねた。 1,2時間前にいたあそこ(山頂)がとても懐かしい。 山頂は風がびゅんびゅん、凍えるような寒さだったけど こっちの風はとても穏やか。 まだ先はあるけどみんなで少しほっとした。 宮之浦岳から噴火してるような雲がきれかった!! 平石岩屋~新高塚小屋 森の中に戻ってきて強風に当たることなくなった。 森の中は日陰が多いから雪がたくさん残ってて 天然の滑り台だったり、ほふく前進で進まないといけない道だったり 最後までワイルドな登山道でした。 寝床の新高塚小屋に着いて屋久島雪景色はこれにて終了。 スリッピーな登山道と寒さでいつもの縦走より体力を使ったなぁ。 この寒さと疲れにはあったかい飯と芋焼酎の湯割りが最高。 しみる・・・に尽きる1日でございました。 屋久島トレッキングガイド アペルイ http://aperuhy.com/guide.html
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by shunzo_tabibito
| 2017-03-18 21:40
| 旅の日記
2017年 03月 15日
寒波トレッキング3日目。予報では北西の風は今日も吹き荒れる予報。一夜で雲を吹き飛ばしていないかなあと夜空を見上げると、お月さんがぼんやり。まだ雲が結構残ってるなあ。 「行ってみないとわからない。」そんなポジティブな気持ちに突き動かされて、眠い目をこすってナイトトレッキングスタート。再び黒味岳のピークへ! ワクワクドイドキで黒味岳のいただきに立つと。。。 昨日より、風が吹いてるぅぅぅ〜〜。そして、寒い! 一夜にしてアセビやヤクササに霧氷がぎっしり。 昨日は全くなかったのに。。。相当冷え込んだんだろうなあ。 ん〜、山の神様はいったい僕らに。。。 こんな過酷な環境に身をさらされると、なぜか肯定的なココにいる意味を見出そうとするのは僕だけだろうか。山にはネガティブな感情は一切入り込む隙はなく、過酷になればなるほどポジティブな心の持ちようになっていく。そして、多くの人が不思議な笑みを浮かべだす。死を予感してはじめて生を感じれるのか、なぜかイキイキと輝きだす不思議な現象が山ではよく起きる。 太陽は全く姿を見せてはくれなかったが、ガツンと大きな「何か」を叩き込まれた気分で下山。 奥岳でベスト10に入る僕のお気に入りの杉。黒味岳の山頂付近にたくましく鎮座してます。風雪に耐えた、いやその表現はネガティブだな。風雪をビクともしないボディをつくりあげ、そこにもう何百年も動かず存在し続ける姿に、計り知れない無形の偉大な「何か」をもらい続けている。 今日は霧氷がついて、ますますカッコよかった。 花之江河まで降りてきたら晴れてきた〜。。。 低気圧通過後の寒波の雲劇と日の出に絶妙のタイミングで出会うことの難しさを痛感。 まだまだこの山岳には通わないとだなあ。 晴天の青空に気分が盛り上がって、高盤岳まで足をのばすことに。 高盤岳の中腹から振り返ると、深〜い森のはるか奥に黒味岳が。ここの風景は屋久島の深さを体感できる一見の価値ありスポットです。 山頂にはトウフ岩という豆腐を切ったような巨大な奇石があり、かなり楽しめます。 人気の縄文杉や白谷雲水峡と奥岳(宮之浦岳や黒味岳)をセットに縦走すると、かなりタイトで厳しいトレッキングになってしまうけど、縄文杉と白谷雲水峡を断捨離すると、屋久島の奥深き太古の山岳をゆったり楽しむことができます。当店のおすすめする屋久島の自然を深く味わう一つの考え方です。 屋久島のふか〜い自然を堪能するのは、ゆっくりノソノソが宜しゅうございます。 これが最後の寒波になりそうな屋久島。雪景色が見れなくなると少し寂しいですが、標高500m付近ではヤクシマオナガカエデの鮮やかな新緑も始まり、春の気配にワクワクする今日この頃。どの季節も魅惑の屋久島です。 高画質の屋久島写真を随時以下のURLにアップしてます。 ブログの写真では伝えられない屋久島を是非高画質写真で体感してほしいです。 https://500px.com/shunzotanaka #
by shunzo_tabibito
| 2017-03-15 13:50
| 旅の日記
2017年 03月 15日
奥岳聖地巡礼のリクエストで2泊山に籠ってきました。本来はスタッフの太郎が行く予定だったが、風邪で寝込んでしまったのでピンチヒッターで。低気圧の通過の中、3月13日入山。二日目より西高東低になり寒波流入も想定しての山行。いろんな意味で心身しびれる3日間でした。 雨の中、淀川登山口を出発。1200m付近では雪はまばらでとても歩きやすかった。 小花之江河のうっすら雪化粧がとても綺麗だった。 小花之江河に鎮座するある杉の古木が自分はとても好きで毎回会えるのを楽しみにしているのだけど、今日は周りの杉の葉が茶色に葉して変色していて、素晴らしい世界になっていた。落葉樹は紅葉した葉は落としてしまうけど、杉は葉を落とさず春になると再び緑に変色します。なんで冬にだけ葉を茶色するんだろう。毎年、この時期に湧き出る疑問です。 今日はしとしと雨の中、石塚小屋まで。天気図をチェックすると明日から北風ビュンビュンになりそうだ。風の影響は避けられなさそうだが、風が雲を一気に吹き飛ばして晴天になってくれたらいいな。そんな期待をしながら就寝。永田岳まで果たして行けるかな。 小花之江河にて。大好きな老木と紅葉した杉たち。 山行2日目。雨は降りやまず、濡れたままの雨具を羽織ってスタート。濃霧が続く。 投石平にて。雲が落ち込んで黒味岳は見えず。けど、幻想的な風景だった。 時折雲が切れ、安房岳が。晴天への期待が膨らむ。 ここ最近、気温が緩んで暖かい日が続いていたからか、翁岳から宮之浦岳間の雪の状態がとても悪く苦労させられた。この区間の登山道は、崩落してる階段が数箇所あって、そこの緩んだ雪に足を取られることがしばしば。そして、吹き付ける雨と寒風も加わってかなりの体力を持っていかれてしまった。黙々と自分と向き合う歩行を続け、宮之浦岳登頂。が、しかし見晴らしはゼロ。。。 天気予報では徐々に晴れるがそれに伴って風が強まる予報だったので、トレースが少ないと予想される永田岳への道のりはより過酷になると予想し、断念。屋久島の山奥はやっぱり厳しいなあ。山頂気温マイナス5℃。 記念写真を撮って早々に撤退。 予報通り、天上界は午後から晴天。もう少し天気の変化が早まってくれたら。。。なかなか思い通りにはいかないですね。でもだからこそ、また山に行きたくなってしまうのかもしれません。 山の天気は気まぐれ。夕方から再び雲がかかり始めました。今日のクライマックスは黒味岳で夕陽を見ることに。上の写真は黒味岳山頂付近。どんなマジックアワーになるか、ドキドキさせられるような雲の動きにワクワク。雲はどんどん増えてきて、朝と同じ真っ白の世界に。。。そして、山頂は半端じゃない強風。立つこともままならない。山の天気予報では風速15mの記載だったから、体感はおそらくマイナス20℃の世界。濡れた登山靴があっという間に凍りだした。 ちっぽけな人間はいつも、山の天気に面白いぐらい揺さぶられて一喜一憂する始末。嫌な予感がよぎるが。。。 一瞬だけ陽が出てきた〜〜! やべ〜!めっちゃ感動〜!! この動画後あっという間に雲に覆われて、二度と太陽は姿を見せてはくれなかったけど、この一瞬で今日のすべての苦労がチャラになった気分。山はいつも思い通りにはいかないけど、想像を超える躍動するシーンを小出しに与え続けて、僕らをジワジワと山の中毒者にしてしまう。 夜の帳が下りて行く闇を二人、ニヤニヤと余韻にひたりながら石塚小屋まで。 小屋に着くと、風邪で寝込んでたはずのスタッフの太郎が料理を作って待っててくれた!なんてサプライズ!これだから山旅はやめられない! 「お前、寝込んでたんじゃないのか?!」 「寝ててもつまらないから、登ってきちゃいました。」 ここにも危ない中毒者が一人いたか。 つづく。 一瞬の夕陽をかき消して一面雲の世界に逆もどり #
by shunzo_tabibito
| 2017-03-15 06:23
| 旅の日記
2017年 03月 06日
屋久島の深い山岳はまだまだ雪が残っている冬ですが、海岸周りはポカポカの春陽気。照葉の木々たちの芽吹きが各所で始まっています。今回も冒険仲間の望くんと春の海岸を探検することに。 しばらく歩いていると岩の亀裂を発見。泳いで接近してみることに。 近づいてみるとビックリ。かなり大きな洞窟!そして洞窟の先が見えないほど奥に続いてる。ワクワクドキドキで暗闇に吸い込まれてゆくと・・・さらにビックリ! た、た、た、滝だ〜〜〜! 海の洞窟に滝が落ち込んでるなんて、前代未聞! いや〜屋久島は本当驚きの連続で冒険すればするほど、新たな感動を与えてくれます。 近くにはこんな大きな洞窟も。森がクローズアップされてる屋久島ですが、屋久島の海岸部には魅惑の風景が広がってます。途中、スノーケリングで海の世界も楽しめちゃうのが、海岸トレッキングの魅力です。 さあ、次はどこの海岸を歩こうかな。 高画質の写真でこの洞窟の美しさをぜひ体感して欲しいです。 以下のサイトに高画質でアップしていますのでぜひ覗いてみてください。 https://500px.com/photo/201547249/water-falling-a-cave-of-coast-by-shunzo-tanaka?ctx_page=1&from=user&user_id=15243417 海岸トレッキング http://land.aperuy.com/umitrekking.html #
by shunzo_tabibito
| 2017-03-06 07:21
| 旅の日記
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