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屋久島ガイドがお届けする今日のおすすめヒトトキ

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2011年 05月 04日

手をさしのべず見守る

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今日は奈良県在住のお父さんの還暦のお祝いで各県から家族が集い屋久島にやってきた三世代ファミリーと縄文杉に会いに行ってきた。今日の縄文杉参拝者は1000人を越えたとか・・・普段の森歩きを味わってもらうことが全くできないぐらいの込みようだった・・・加えて後半からは雨が降り心身ともに厳しい森歩きだったと思う。5歳のコウリンにとっては本当に過酷な長いなが~い一日となった。


忘れないうちに、今日はヒカゲツツジとハイノキの開花を今年初見。様々な花がただ今屋久島の森を彩ってます。


5歳のコウリンの歩く姿を見ていると・・・とても切ない・・・たまらなく切ない!

なぜかというと僕も5歳の時、親に引きづられ富士山に行ったことがあるからだ。そのときの辛い思い出がコウリンの泣き声を聞くたびに思い出される。高山病に足の痛み・・・あーあれは本当に嫌だった。それ以来、一貫して山嫌いだった僕が山好きになっていくワケを話すと、とても長くなるので今回は触れないが、子どもを山に連れて行くのは断固反対!主義はいまだに頑固に貫いている。


「山って本当気持ちいいよねえ」なんていう子どもがいたら、大人のこっちはとても気持ち悪い。そんな子どもは今まで出会ったことがないし、山好きな子どもなんていないと信じている。山が好きになるのは日常に輝きがなくなりストレスという言葉を覚えてからだと思う。




母 「自分で行くって決めたんだから最後まで歩きなさい。」

子 「うえ~ん。うえ~ん。」


僕がいつでもオンブすると告げても、周りの家族は首を縦にはふらない。


「男の子だったら、あんぐらいがちょうどええ。」


周りの皆も母の方針を応援しているようだ。

山にコウリンの泣き声がコダマする。

同情の目で登山客が通り過ぎていく。

周りの目など気にしない母は、優しさのない言葉で優しく寄り添い続けている。


雨の降るなか、苦痛の時間が延々と続く・・・
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そして、ようやく、やっとのゴール。コウリン、よく頑張ったな。長いながい山歩きを自力で歩ききった。自力でははい。母のお陰で歩ききった。涙を流し続けていたコウリンの顔から真剣さはなくなり出発前の甘えん坊の顔に戻っていた。


「今日、一日どうだった?」

「つまんなかった。」


そうか、そうか。笑 子どもはやっぱりそうでなくちゃね。でもそのときのコウリンはとても充実していそうな顔つきだった。イキイキとしていた。


苦痛をすぐに取り除いてしまうことはせず、寄り添い励ましながら子どもが自分で問題を克服していく力を育んでいく場を創っていくことって・・・


親のあり方を教えてもらえた大切な一日となりました。

ありがとうございました!

by shunzo_tabibito | 2011-05-04 11:54 | 旅の日記


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