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屋久島ガイドがお届けする今日のおすすめヒトトキ

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2016年 01月 21日

愛機、永眠。そして、新家族到来!

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去年の10月で、屋久島でのガイド業8年目を迎えました。先日、移住以来ずっと愛用していたカメラ「五右衛門」が故障してしまい、修理に出していました。もう3回ほど修理に出しては直しながら使用してきたのですが、今回はセンサーに傷が入っているということで13万円の見積もりがでました。た、た、高すぎる・・・。もう型落ちの型落ちになってしまっていて、知らぬ間に古いカメラ扱いされてしまう代物です。しかし、ISO2000までの描写は、最新のカメラに負けない描写をしてると僕は思っています。

中古で五右衛門の兄弟たちを検索してみると、8~10万円が相場。修理代より安い! 直すより買ったほうが安いように仕向ける日本の経済構造や法律に、中指を立てたい。ブラジルでは古い車を乗っていると自動車税が安くなるのに、地球の裏側の日本では古い車を乗ってると税が高くなってゆく・・・おっと!いけない、いけない。また悪い?癖で革命話に花が咲くところだった。笑 話を戻して・・・

修理するか否か、かなり迷いましたが、去年の日本の旅でデジタルの進化を各地で痛烈に目のあたりにしたことが大きな要因となって、今回、「五右衛門」ことcanon 5D mark2 を眠らせることを決意しました。これを期に、森内の暗所(ISO6400以上)においても優れた描写をはじきだしてくれる猛者を新調しました。

耐久シャッター回数が12万回とされていた愛機「五右衛門」は、今回の修理見積もりで、もう15万回を超えていたことが判明しました。本当によくがんばってくれたと思います。何度も落され、何度も屋久島の雨でびしょぬれにされ、しまいには心臓部であるセンサーまで傷つけられながらも、僕の期待にこたえつづけてくれ、これまで15万回の感動を共にしてきました。そして、屋久島に移住して立ち上げた「和蔵」のお客さんをはじめ、今に至るまでのアペルイのお客さんの旅シーンをすべてこの五右衛門でおさめてきました。彼のお陰で、今ではガイド依頼の9割は写真撮影をお願いされるほどの信頼と期待を得ています。撮影しながらのトレッキングというスタイルで、多くの撮影感覚を磨かせてもらいました。

しかしながら、高みを目指していると現状に不満が出はじめているのも事実です。歩くこと&自然観察がメインのトレッキングと、お客さんの写真を作品として仕上げていく作業を両立させていくことの限界をここ最近、痛く感じはじめています。屋久島の人気トレッキングルートは、それほどに写真撮影を主点におくと、もどかしいほどに忙しないということです。(人気ルートとは、縄文杉日帰り、白谷雲水峡日帰り、宮之浦岳~縄文杉1泊の縦走のことです。)

写真撮影をメインに撮ってほしいというご要望が増えるにしたがって、それに応えつづけていきたいという想いと、暗所でシャッタースピードをかせげないというジレンマを解消したいという想いから、ローンをくんで高感度&連写の優れたCanon 1Dxの中古品を新家族に招きました。

いやー、18年ぶりの頭金なし!24回払いのスーパーローン。借金すると何だか燃えてきますね!誰かが言ってたな、借金は財産だって。笑

7年ぶりに新カメラがやってきて、といっても発売日からすでに3年6ヶ月もの歳月がたっていますが、デジタルの世界が大きく進歩していることにシャッターを押すだびに驚いてます。表現の幅がぐっと広がり、より質の高い写真がみなさんに届けられそうです。

五右衛門よ、写真の楽しさを教えてくれてありがとう。とても粗大ごみには出せないので、仕事机に飾っておこう。初心の感動をいつも忘れないよう、これからもよろしくね。

屋久島トレッキングガイド アペルイ http://aperuy.com/guide.html

by shunzo_tabibito | 2016-01-21 00:08 | 写真撮影


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